KINOPPI株式会社が運営に携わる一般社団法人親なきあとサポート協会は、2026年7月23日、茨城県立伊奈特別支援学校にて保護者向け講演会「障害のある子の未来を支えるために~親が元気なうちに考えておきたいこと~」を開催しました。

本講演会は、今年3月に同校へ教材を寄贈したことをきっかけに実現したものです。学校と民間事業者が連携し、障害のある子どもたちの卒業後の暮らしや「親なきあと」について考える機会となりました。
当日は小学部・中学部・高等部の保護者や先生方、約20名が参加し、熱心に耳を傾けてくださいました。
障がい者グループホームを運営する私たちだから伝えられること
講演では、遺言や成年後見制度などの制度解説を中心にするのではなく、「卒業後の暮らしを具体的にイメージすること」をテーマにお話ししました。
最初に保護者の皆さまへ投げかけたのは、
「もし親御さんが2週間入院したら、お子さんの生活はどうなりますか?」
という問いです。
「親なきあと」は、親が亡くなった後だけの問題ではありません。病気や入院など、親が一時的に支えられなくなった時にも備えが必要です。
また、進路は「働く場所」を決めるだけではありません。
進路によって、住まい、生活費、収入、親の関わり方、支援者まで大きく変わります。

だからこそKINOPPIでは、制度を学ぶ前に、卒業後の暮らしを具体的に描き、その暮らしに合わせて必要なお金や支援を考えることを大切にしています。
成年後見制度や家族信託、遺言なども、その暮らしを支えるための選択肢の一つです。まず制度ありきではなく、「どんな暮らしを実現したいのか」を整理することが、後悔のない将来設計につながることをお伝えしました。
「何から始めればいいか分かった」保護者アンケートから見えたこと
講演後のアンケートでは
「卒業後のことが何も分からなかったが、いくつかのパターンがあることや、それぞれ考えなければならないことが違うと分かり、とてもすっきりした。」
「将来への不安がありましたが、今できることから始めてみようという気持ちになり、不安が少し軽くなりました。」
「後見制度や、今整理しておくことを知ることができ、とても勉強になりました。」
といった感想が寄せられました。
個別相談でのご希望が多かったテーマは、卒業後の生活費や必要なお金、障害年金、成年後見制度、将来の住まいなどでした。
制度そのものよりも、「卒業後の暮らしをどう考えればよいのか」「今から何を準備すればよいのか」を知りたいというニーズが非常に高いことが改めて分かりました。
グループホームを運営する中でも、「もっと早く卒業前に知っておきたかった」というご家族の声を多く伺います。今回の講演会は、その”もっと早く知りたかった”を届ける機会となりました。
学校から地域へ。「支援のバトン」をつなぐ
特別支援学校には卒業までの支援があります。一方で、卒業後は住まい、仕事、お金、地域とのつながりなど、相談先が分かれ、ご家族が戸惑う場面も少なくありません。
今回の講演は、学校から地域へ支援のバトンをつなぐ第一歩として開催しました。
KINOPPIでは、障害者グループホームの運営だけでなく、一般社団法人親なきあとサポート協会を通じて、ご本人とご家族が安心して地域で暮らし続けられる仕組みづくりに取り組んでいます。
これからも学校・行政・地域の皆さまと連携し、「家族だけが支える福祉」から「地域で支える福祉」への実現を目指してまいります。
講演・取材のご依頼について
KINOPPI株式会社および一般社団法人親なきあとサポート協会では、特別支援学校、自治体、家族会、福祉事業所などで、「親なきあと」や卒業後の暮らしをテーマとした講演を行っています。
障害者グループホームを運営する現場だからこそお伝えできる、「暮らし」から考える親なきあとを、分かりやすくお話しします。
また、取材や講演のご相談も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ】
一般社団法人親なきあとサポート協会(運営:KINOPPI株式会社)まで
oyanakiato@outlook.jp