当事者・家族・行政・教育・企業が垣根を越えて語り合う「親なきあと支援シンポジウム」を取手市で開催

障がい者の“親なきあと”を地域で支える新たな仕組みづくりを目的に、KINOPPI株式会社(本社:茨城県取手市、代表取締役:紀 林)が設立した一般社団法人 親なきあとのサポート協会は、10月11日(土)、取手ウェルネスプラザで「親なきあと支援シンポジウム」を開催しました。
当日は、障がい当事者や家族、行政・教育・医療・福祉・企業など約300名が参加し、地域共生の実践と課題を共有しました。
会場では、教育・行政・企業・当事者など多様な立場から、成年後見制度への不安や、将来設計に関する質問、受け入れ困難なケースの相談など、現場の課題が具体的に共有されました。一方で、「訪問介護を組み合わせれば自宅生活も可能に」といった提案や、「自分たちもグループホームを運営したい」という企業・家族からの共創の申し出も寄せられました。
障がい当事者や家族からは、「制度の話だけでなく、“今できること”が具体的に分かった」「同じ不安を抱える人が全国にいると知り、心が軽くなった」など、前向きな感想が多く寄せられ、なかには「支援する側の想いが伝わってきて涙が出た」と語る参加者も。会場全体が共感と希望に包まれる時間となりました。
福祉を“専門家の領域”から“まち全体の協働”へと広げる—本シンポジウムはその第一歩となりました。当協会では、立場を越えた出会いと共感が生まれ、新たな連携の芽が育つことを目指し、今後も、当事者と支援者が共に安心を育む社会モデルづくりを進めてまいります。

会場で登壇した関係者からは、次のような声が寄せられました。
【登壇者の声】
砂長びんさん(一般社団法人ありがとうショップ代表)
「支援者も、行政の人も、家族も、みんなが当事者として考える時間になった。まさに実現した日でした。」
梶野雅章さん(一般社団法人親なきあと財産管理サポート協会 代表理事)
「お金・住まい・仕事を支える包括的モデルは全国初。ゼロからイチが生まれた瞬間でした。」
小林盛穂さん(障がい者グループホーム『いまここ』代表)
「参加者の満足度が非常に高く、支援者同士が刺激し合う時間でした。」
柳澤裕香(一般社団法人 親なきあとのサポート協会事務局長)
「当日は外部の方々にも多く支えていただき、まさに“みんなで創った”イベントでした。」
【主催者代表コメント】
一般社団法人 親なきあとのサポート協会 代表理事 紀 林
『親なきあと』という重いテーマにも関わらず、会場全体が希望と共感に包まれていました。支援する側・される側を越え、“自分たちがどう動くか”を考える時間になりました。今回の対話は、協会が目指す“共生の仕組み”の原点であり、“やさしい街づくり”への確かな一歩だと感じています。
【イベント概要】
”親なきあと”支援シンポジウム
日時:2025年10月11日(土) 14:00〜16:30
会場:取手ウェルネスプラザ(茨城県取手市新町2丁目 5-25)
アクセス:JR常磐線 取手駅 より徒歩約3分
主催:一般社団法人 親なきあとのサポート協会
後援:取手市
協力:一般社団法人茨城県精神保健福祉会連合会
プログラム:
第一部 “親がいるうち”に考える、お金とくらし
第二部 はたらくも住まうもあきらめない自立支援〈パネルディスカッション〉
【一般社団法人 親なきあとのサポート協会について】
障がい者の住まいや就労支援を行ってきたKINOPPI株式会社(本社:茨城県取手市)が、親御さんと共に100名を超える障害当事者の地域生活移行を推進する中で、「お金の備え」「将来の後見人」「住まいの継続性」など「さまざまな親なきあとの不安」をワンストップで解消できる総合相談窓口の必要性を感じ今年8月に設立。「親なきあと」お金の相談窓口を運営し、ライフプラン・住まい・後見・信託・相続といった、将来設計に関する専門的な相談を受け付ける。
■「親なきあと」お金の相談窓口
対応内容:障がい者家族と障がい者の将来設計・任意後見・家族信託・住まいの相談・お金の備え 等
受付TEL:050-1724-3461/受付MAIL:oyanakiato@outlook.jp
受付時間/9:00-17:00
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